2012/01/17

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作8

●降着機構 LANDING POSITION
この部位を制作しながら改めて、よくもまあこうした機構のアイデアを生み出したものだと感心。アニメ版では絵なので無理な動きに制限が無いのですが、模型を見ると実際にこうした動きを再現するために金型設計に苦慮した点が見て取れます。それは幾重にも重なった複雑な足首部分にあります。この部分は降着機構が働く際に足首から上部を前に押し出すような仕組みになっています。この仕組みがないと大腿部が伸びずに地面に接地できないのです。これはアニメのイメージを実際に再現するための金型設計上の大変な努力と苦労の成果だと言えますね。
今回のスコープドッグ制作もここまで来ると山場を超えた感じがしています。当初は「プロジェクト21」の設定資料を元に忠実な内部機構を再現する事が大きな目的でしたが、本来基本となるきっちりとした設計がある訳ではないので途中からは臨機応変に制作していますが、出来れば資料としてさらにリアルな機構思想と構造案が存在すると良いのですが…。