2012/01/31

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作13


●全体画像 その3
各部のディテール集を追加する事にしました。総数約20点くらいになりそうです。

2012/01/29

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作12

●全体画像 その2
ようやく全体が見えて来たので、製品マニュアル(画像集)の方の制作にも入って行きます。この画像は中ページ扉用の画像です。

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作11


●全体画像 その1
ようやく全パーツの制作を終えて組み上げに入りました。最初に全体の三面図を作成するつもりで正面からのレンダリングに入ろうとしましたが、ここで問題発覚。
全体のバランスは模型をベースにしているのですが、資料とした「project21」と比較するとバランスがかなり異なっている事が分かりました。特に腰から下は
模型バージョンよりもドッシリした感じで股関節がもう少し幅広になっています。やむなく腰の幅の調整と脚の付け根位置を広げました。全体のレンダリングでは見えない箇所を削除したりしていますが、さすがに数倍の時間が掛かります。今回の表現では空気感のようなものが表現出来れば雰囲気も出てくるのでそうした所を意識してみたいと思います。

2012/01/27

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作10



●胴体 BODY その2
背面や周囲のパネル部分です。サイドパネルを取付けるボルトが大き過ぎる気がします。模型のスケールで作ってしまいました。でも修正しません(面倒なので…笑)。

2012/01/26

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版 制作背景

この辺りで今回テーマにしたスコープドッグ制作の背景を書き残しておきます。
ガンダムや同様のアニメ好きな方は「装甲騎兵ボトムス」に登場するスコープドッグはご存知だと思います。スコープドッグは劇中での設定上、人間が搭乗するアーマードスーツ(呼称が正しいかは分かりませんが)として登場。高さ約4メートルという人型の戦闘マシンです。1983年に放映され、現在でもコアなファン層を持つこのアニメでは、様々なタイプのスコープドッグが登場しますが、最も基本的な汎用機として位置づけられているのが「ATM-09-ST」型です。プラ模型も当初、玩具メーカーのタカラ(現タカラトミー)が生産販売していましたが、同社の模型事業からの撤退もあり、現在では「装甲騎兵ボトムス」のアニメを制作しているサンライズを傘下に収める玩具メーカー、バンダイが新たに金型を製作・販売し現在に至っています。アニメの人気で見ると、圧倒的にガンダム人気が高いのですが、メカ的な嗜好性はスコープドッグの方が身近に感じます。原寸で4〜5mという設定は現実的に再現出来そうな大きさでもあります。最近ではお台場に原寸大ガンダムや原寸大の鉄人28号など、現実世界に存在するとこんな感じというサンプルとなるような物がありますが、今回のような3dcgモデルとして作るなら既存の模型とは違ったアプローチをしてみたいという気持ちが強くありました。
 今回制作資料としたのは数年前から収集していたガンダムやボトムスなどアニメ模型が多く紹介されている「ホビージャパン」のバックナンバーや基本となる模型の構造を理解するために、バンダイから販売されている模型の「20分の1 SCOPEDOG」をベースにしています。
 ユニークなところでは、ネット上で、鉄製原寸大スコープドッグを制作された倉田光吾郎氏を知り、氏のブログ「http://monkeyfarm.cocolog-nifty.com/」で見た原寸大スコープドッグに大きな衝撃を受けました。鉄で出来たスコープドッグはその素材感にリアリティがあり、ガンダムのように数百年先の未来といった設定と異なり、近未来に存在していても違和感のない存在感を示していました。そんな素材感も表現してみたいひとつです。
3DCGの世界では映画「トランスフォーマー」を筆頭にロボット系はハイクオリティなものが次々に世に出ていますので、今更に「リアル」に作っても…と思いつつ、個人的な嗜好で模型を作るホビー感覚でフルスクラッチスタイルのロボット製作をしてみたいとして考えていたのと私自身ロボオタというよりネジ等が好きなメカフェチという表現が近いタイプの人間が作るとこうなるという事を実験してみたかったのです(笑)。

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作 テスト版

いずれ制作したいボディ全体の汚しのテスト版です。
●塗装面にサビ
●塗装面のキズ
●ボディへのダメージ…などなど
テクスチャの組み合わせは無限になりますが、戦闘や守備等使用される場所・目的・時間経過等で表現が異なるので違和感のない設定にしたいのですが…。面倒です。

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作9

●胴体 BODY その1
最後のパーツであるボディの制作が終了しました。これで各パーツ全てが完成した事になります。ボディはフレーム構造によって構成されていますが、内部はパイロットがやっと操縦出来る程度の狭い空間になっており、フレーム自体体の中心部としては華奢な感じですね。フレームはもっと強度のある感じでデザインされていたほうが良いのですが…。

2012/01/24

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作 ターレットレンズ

今回の制作でモデリングがようやく終了しました。昨年8月に模型バージョンでのモデリングが終了していましたが、今回は「プロジェクト21C」バージョンへの大幅な変更と作り込みに約1ケ月を要しました。また途中でテクスチャ等のテストも行い、パーツ毎に完成させてきました。現在のテクスチャ設定は工場出荷時のノーマル仕様なので、全体が完成後汚れや傷といったテクスチャは設定して行くつもりです。

2012/01/17

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作 ここで一息

映画「アイアンマン」の設定資料本が手元にありますが、そのコンセプトは設定から撮影用のコスチュームの製作まで一貫していて素晴らしい出来映えです。映画のエンディングロールに使われている映像は、そのコスチュームを製作する際に使われたCADデータを用いた画像だそうで、そのクオリティは半端ではありません。その背景には商業用マーケットが巨大なハリウッド系映画は多くの予算を投じて大作を作り上げるといった事が日常化している事が挙げられます。同時に3DCGソフトもハードも進化して来ました。ある意味で自分が表現している技術はその恩恵といった感じではありますが、そのスキルを学ぶために要している時間は遠大で先が見えません。趣味と考えれば納得なのですが技術に振り回されている感も歪めませんが、使える表現力という点ではまさに夢のような画材(?)道具かもしれません。

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作8

●降着機構 LANDING POSITION
この部位を制作しながら改めて、よくもまあこうした機構のアイデアを生み出したものだと感心。アニメ版では絵なので無理な動きに制限が無いのですが、模型を見ると実際にこうした動きを再現するために金型設計に苦慮した点が見て取れます。それは幾重にも重なった複雑な足首部分にあります。この部分は降着機構が働く際に足首から上部を前に押し出すような仕組みになっています。この仕組みがないと大腿部が伸びずに地面に接地できないのです。これはアニメのイメージを実際に再現するための金型設計上の大変な努力と苦労の成果だと言えますね。
今回のスコープドッグ制作もここまで来ると山場を超えた感じがしています。当初は「プロジェクト21」の設定資料を元に忠実な内部機構を再現する事が大きな目的でしたが、本来基本となるきっちりとした設計がある訳ではないので途中からは臨機応変に制作していますが、出来れば資料としてさらにリアルな機構思想と構造案が存在すると良いのですが…。

2012/01/16

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作7

●脚部 LEGS THIGH CALF
内部構造設定の中でも複雑な脚部を作成。この部位は「降着機構」という独特のを持つメカニズムがあり、参考資料として組み立てた模型でも幾つもの回転軸が組合わさり複雑な構造をしています。今回のモデル制作では「21Cプロジェクト」の資料に合わせ完全に作り直していますが、実際に立体化した際の不具合や資料が鮮明でない箇所については元のバージョン(模型をベース)を活かしつつ制作しています。

2012/01/10

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作6

●足首部 FOOT
アームパンチと並んでスコープドッグの大きな特徴であるローラーダッシュ機構やターンピック射出機構がある部位なので、構造的には興味のあるところです。「プロジェクト21」設定資料にある機構イラストを見ながら制作していくと、理屈に合わない無理な形状が浮かび上がって来ます。細かな指摘をするとキリが無いので機構らしきものが存在するという程度にしておいた方が良いのでしょうね。しかし、それをリアルに制作しようとする自分は何なんだろうと自問してしまいますが…(笑)。

2012/01/06

「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作5

●腰部 WAIST SYASSIS
今回のスコープドッグモデルは三作目のバージョンとなります。一作目は2年前バンダイから発売されている模型をベースに主に外観重視で制作しました。二作目は昨年の8月に模型をベースに内部構造を加えたモデルとしてリニューアル、この時点でポリゴンが相当数になってしまったために旧型のPCでは無理があり、以降制作をストップしていました。今回三作目のバージョンではPCも新しくなり、シェーディング・レンダリングが快適になった事もあり、ようやく次のステップに踏み出す事が出来るようになり、テクスチャも設定したバージョンで公開出来るようになりました。