シュナイダートロフィそのもの
ロンドンのサイエンスミュージアムに展示されている「シュナイダートロフィ」の
詳細画像です。
全体(高さ約150cm)
紹介文
優勝プレート
トロフィ上部1
トロフィ上部2
装飾1
装飾2
側面には各レースで優勝した国のプレートが貼られています。
2012/02/29
Macchi MC.72制作 その2
Macchi MC.72とシュナイダーカップ
Macchi MC.72の機体が何故人気が高いか?…というと、水上機にしてフェラーリのような優雅な機体のデザイン性。そして、その背景にあるF1レーシングのようなドラマがあったからです。そのドラマとは当時開催されていた「シュナイダーカップ」というエアレースです。Macchi MC.72の背景には下記のような歴史がありました。
ドラマ「空を飛びたい」「もっと遠くへ」「もっと高く」「もっと速く」。
1903年ライト兄弟の初飛行。航空機の歴史が始まってから僅か二十数年後。第一次世界大戦前のヨーロッパでは様々な飛行機レース(エア・レース)が盛んに行われ始め、それらのエアレースが後の航空機の発展に大いに貢献することになります。そのエアレースの中でも国の威信をかけた名勝負を競ったのがシュナイダーカップ(トロフィー)です。ほぼ三角形をした一周約50Kmのコースを3周しスピードを競うレースで、フランスの富豪ジャック・シュナイダーがスポンサーでした。彼が水上機・飛行艇の発展を願って賞金を寄付したことにより1913年に開始され、初めは飛行艇クラブの競争会みたいな雰囲気だったらしいのですが、1920年代に入ると国が総力を挙げて参加し、国家の威信と自国の航空技術力を賭けた激しい競争にヒートアップして行きます。優勝すれば次の開催地を優勝国で行なう事ができ、5年間で三回連続優勝するとトロフィーが永久的に保持でき、レース開催を終了するというルールで、イタリアが2連勝すればイギリスが阻止し、アメリカが2連勝すればイタリアが阻止し、イギリスが2連勝すれば…という白熱した展開で盛り上がり、最終的には12回レースが開催され、1931年にイギリスが三連続優勝を飾り幕を閉じました。その栄光の証であるトロフィーは、現在ロンドンのサイエンス・ミュージアム3階の航空機の間に展示されています。
(トロフィカップと言っても、手で持ち上げられるような物ではありません(笑)。こちらがそのシュナイダーカップです。高さ約150cm程あります。このトロフィーが展示されている直ぐ近くに優勝機である「スーパーマリンS.6B」も展示されています。こちらも現存するただ1機です。)
11回目の1929年、とうとうイギリスが名機スーパーマリンS.6Bによって3連続優勝に王手を掛けたのですが、ライバルのイタリアとしては黙っているわけにはいかず、Macchi (マッキ)社がこのシュナイダーカップのために、フィアット製V型12 気筒1,500馬力エンジンAS.5を2機を直列に配した奇抜なエンジンを搭載したMC.72(開発者のマリオ・カストルディの名をとっています)を開発、実に24気筒!ライバルである「スーパーマリンS.6B」のロールス・ロイス「R」エンジン12気筒の倍!これでロールスの2,300馬力に対し、フィアットは3,100馬力を確保。さらにエンジンのパワーに機体が負けてしまう事を防ぐために奇抜な2重反転プロペラを採用。これは2枚のプロペラがそれぞれ逆の方向に回転し互いのトルクをうち消す事でその問題を解決できました。イタリアはこの機体に国の威信を掛け、イギリスお3連覇を阻止すべくレースに挑むはずでしたが、テスト飛行中の事故や開発時間・資金不足等で1931年のレースに参加する事が出来ませんでした。結果的にイギリスの単独優勝とレースの3連覇によってシュナイダーカップは幕を閉じました。しかしイタリアはその後もMC.72の開発を続け、2年後の1933年に5機が完成し、6月10日にフランチェスコ・アジェロが682.078km/h、10月8日にはカシネ-リ陸軍中佐が629.370km/hを記録。翌年1934年10月23日、フランチェスコ・アジェロが最高711.462km/h、平均709.202km/hを達成、シュナイダーレースでイギリスが誇っていた世界最高記録を破りました。「試合には負けたが勝負には勝った」と言わんばかりのこのドラマが80年後の現在でも熱く語られているのです。この時の記録平均709.202km/hは現在でも水上レシプロ機の記録として破られてはいません。現在5機のうち1機のみが現存し、ローマの中心部から郊外に30km程離れた田舎町の外れにあるイタリア軍事航空史博物館に展示されています。
もし1931年のシュナイダーレースで、MC.72がスーパーマリンS.6Bと競っていたらというレースの夢の競演が、エアレースファンのみならず多くの方々の心を熱くしています。
レースその後
シュナイダーカップ(シュナイダートロフィとも言いますが)は幕を閉じましたが、イギリスのスーパーマリンS.6Bに搭載されていたロールスロイス社製「R」エンジンは名機「スピットファイアー」へと受け継がれ、第二次大戦では敵対するドイツ軍相手に目覚ましい成果を上げ、ロンドンを救った事は有名です。そして第二次大戦後半ではアメリカの「P51」戦闘機に同エンジンが搭載され、大きな航続力、高高度性能、運動性と共に多くの戦功を残し、最高のレシプロ戦闘機と唄われました。現在でも行われているリノのエアレースを始め、各地で開催されるエアレースにはリタイアしたP51が現在でも、整備をされながら数多く活躍し搭載されているエンジンもまた、ロールスロイス製マーリンエンジン・グリフォンエンジンであったりと永々と歴史が受け継がれています。
MC.72、スーパーマリンS.6Bそれぞれの機体の美しさは誰が見ても明らかですが、前述のような歴史背景と共に競い合ったドラマを語り聞くと胸が高鳴り、熱くなるのは当然かもしれません。
Macchi MC.72の機体が何故人気が高いか?…というと、水上機にしてフェラーリのような優雅な機体のデザイン性。そして、その背景にあるF1レーシングのようなドラマがあったからです。そのドラマとは当時開催されていた「シュナイダーカップ」というエアレースです。Macchi MC.72の背景には下記のような歴史がありました。
ドラマ「空を飛びたい」「もっと遠くへ」「もっと高く」「もっと速く」。
1903年ライト兄弟の初飛行。航空機の歴史が始まってから僅か二十数年後。第一次世界大戦前のヨーロッパでは様々な飛行機レース(エア・レース)が盛んに行われ始め、それらのエアレースが後の航空機の発展に大いに貢献することになります。そのエアレースの中でも国の威信をかけた名勝負を競ったのがシュナイダーカップ(トロフィー)です。ほぼ三角形をした一周約50Kmのコースを3周しスピードを競うレースで、フランスの富豪ジャック・シュナイダーがスポンサーでした。彼が水上機・飛行艇の発展を願って賞金を寄付したことにより1913年に開始され、初めは飛行艇クラブの競争会みたいな雰囲気だったらしいのですが、1920年代に入ると国が総力を挙げて参加し、国家の威信と自国の航空技術力を賭けた激しい競争にヒートアップして行きます。優勝すれば次の開催地を優勝国で行なう事ができ、5年間で三回連続優勝するとトロフィーが永久的に保持でき、レース開催を終了するというルールで、イタリアが2連勝すればイギリスが阻止し、アメリカが2連勝すればイタリアが阻止し、イギリスが2連勝すれば…という白熱した展開で盛り上がり、最終的には12回レースが開催され、1931年にイギリスが三連続優勝を飾り幕を閉じました。その栄光の証であるトロフィーは、現在ロンドンのサイエンス・ミュージアム3階の航空機の間に展示されています。
(トロフィカップと言っても、手で持ち上げられるような物ではありません(笑)。こちらがそのシュナイダーカップです。高さ約150cm程あります。このトロフィーが展示されている直ぐ近くに優勝機である「スーパーマリンS.6B」も展示されています。こちらも現存するただ1機です。)
11回目の1929年、とうとうイギリスが名機スーパーマリンS.6Bによって3連続優勝に王手を掛けたのですが、ライバルのイタリアとしては黙っているわけにはいかず、Macchi (マッキ)社がこのシュナイダーカップのために、フィアット製V型12 気筒1,500馬力エンジンAS.5を2機を直列に配した奇抜なエンジンを搭載したMC.72(開発者のマリオ・カストルディの名をとっています)を開発、実に24気筒!ライバルである「スーパーマリンS.6B」のロールス・ロイス「R」エンジン12気筒の倍!これでロールスの2,300馬力に対し、フィアットは3,100馬力を確保。さらにエンジンのパワーに機体が負けてしまう事を防ぐために奇抜な2重反転プロペラを採用。これは2枚のプロペラがそれぞれ逆の方向に回転し互いのトルクをうち消す事でその問題を解決できました。イタリアはこの機体に国の威信を掛け、イギリスお3連覇を阻止すべくレースに挑むはずでしたが、テスト飛行中の事故や開発時間・資金不足等で1931年のレースに参加する事が出来ませんでした。結果的にイギリスの単独優勝とレースの3連覇によってシュナイダーカップは幕を閉じました。しかしイタリアはその後もMC.72の開発を続け、2年後の1933年に5機が完成し、6月10日にフランチェスコ・アジェロが682.078km/h、10月8日にはカシネ-リ陸軍中佐が629.370km/hを記録。翌年1934年10月23日、フランチェスコ・アジェロが最高711.462km/h、平均709.202km/hを達成、シュナイダーレースでイギリスが誇っていた世界最高記録を破りました。「試合には負けたが勝負には勝った」と言わんばかりのこのドラマが80年後の現在でも熱く語られているのです。この時の記録平均709.202km/hは現在でも水上レシプロ機の記録として破られてはいません。現在5機のうち1機のみが現存し、ローマの中心部から郊外に30km程離れた田舎町の外れにあるイタリア軍事航空史博物館に展示されています。
もし1931年のシュナイダーレースで、MC.72がスーパーマリンS.6Bと競っていたらというレースの夢の競演が、エアレースファンのみならず多くの方々の心を熱くしています。
レースその後
シュナイダーカップ(シュナイダートロフィとも言いますが)は幕を閉じましたが、イギリスのスーパーマリンS.6Bに搭載されていたロールスロイス社製「R」エンジンは名機「スピットファイアー」へと受け継がれ、第二次大戦では敵対するドイツ軍相手に目覚ましい成果を上げ、ロンドンを救った事は有名です。そして第二次大戦後半ではアメリカの「P51」戦闘機に同エンジンが搭載され、大きな航続力、高高度性能、運動性と共に多くの戦功を残し、最高のレシプロ戦闘機と唄われました。現在でも行われているリノのエアレースを始め、各地で開催されるエアレースにはリタイアしたP51が現在でも、整備をされながら数多く活躍し搭載されているエンジンもまた、ロールスロイス製マーリンエンジン・グリフォンエンジンであったりと永々と歴史が受け継がれています。
MC.72、スーパーマリンS.6Bそれぞれの機体の美しさは誰が見ても明らかですが、前述のような歴史背景と共に競い合ったドラマを語り聞くと胸が高鳴り、熱くなるのは当然かもしれません。
Macchi MC.72制作 その1
Macchi MC.72は、1929年に5機が建造され、現存するのは1機だけです。当時の制作資料は書籍も含め、10年前にはネット上の資料も少なく集めるには苦労しました。たまたま、その現存するMacchi MC.72を見た方の紀行文がネット上で見つかった事もあり(現在は削除されている)2002年に実機を見たいという思いもあってイタリアのローマ郊外まで足を運ぶ事にしました。
画像は当時取材した記録を写真と共に残していましたので、ここにアップしましたのでご覧ください。(テキストと写真の組み合わせですが長いのでJPEG画像にしています)
ネット上に2010年に行かれた方の紀行がありましたのでアドレスを紹介します。
ご紹介1 http://earthnoal.blogspot.com/2010_02_01_archive.html
ご紹介2 http://piccolino.blog.so-net.ne.jp/archive/200911-1
アニメ「紅の豚」のせいか、現地を訪れる外国人では日本人が一番多いのだとか。ただ行かれた方に共通した感想は(私も含め)、とにかく田舎なので交通機関には期待せずという事でしょうか(笑)。
画像は当時取材した記録を写真と共に残していましたので、ここにアップしましたのでご覧ください。(テキストと写真の組み合わせですが長いのでJPEG画像にしています)
ネット上に2010年に行かれた方の紀行がありましたのでアドレスを紹介します。
ご紹介1 http://earthnoal.blogspot.com/2010_02_01_archive.html
ご紹介2 http://piccolino.blog.so-net.ne.jp/archive/200911-1
アニメ「紅の豚」のせいか、現地を訪れる外国人では日本人が一番多いのだとか。ただ行かれた方に共通した感想は(私も含め)、とにかく田舎なので交通機関には期待せずという事でしょうか(笑)。
Macchi MC.72制作
Macchi MC.72の制作テーマは10年以上前から計画していたのですが諸般の事情と制作資料が思ったように集まらないと行った事が重なり、なかなか実現出来ませんでした。その間ネットも普及し、制作環境も充実して来た事が今回制作を始める追い風となりました。
ネット上を検索しながらいろいろ分かった事ですが、この機体の他、この時代に行なわれた「シュナイダーカップ(トロフィ)」関連の機体は、宮崎駿監督の「紅の豚」の影響もあってか、多くのファンが存在している事や、当時(1930年前後)繰り広げられたドラマが未だ世界中で語られている事を知ると、きっとさらにその存在の意味に夢を馳せる事が出来る方々が増えると思っています(航空機ファン以外の方も)。今回の制作では、10年前から集めていた資料をベースに制作以外のことも含め、いろいろと紹介しながら始めたいと思います。
ネット上を検索しながらいろいろ分かった事ですが、この機体の他、この時代に行なわれた「シュナイダーカップ(トロフィ)」関連の機体は、宮崎駿監督の「紅の豚」の影響もあってか、多くのファンが存在している事や、当時(1930年前後)繰り広げられたドラマが未だ世界中で語られている事を知ると、きっとさらにその存在の意味に夢を馳せる事が出来る方々が増えると思っています(航空機ファン以外の方も)。今回の制作では、10年前から集めていた資料をベースに制作以外のことも含め、いろいろと紹介しながら始めたいと思います。
2012/02/28
2012/02/27
一応制作が終わりましたが
今回のスコープドッグ制作はこれで一段落です。以前にも書き残しましたが。最初のスコープドッグのモデル制作が3年前、そして昨年8月までに3回目のモデル修正を行なった所でストップし、11月中旬頃より3回目のモデル修正でここまで一気に作ってきました。これまでにない長丁場でしたが、幾つか大きな収穫を得る事も出来ました。作品投稿サイトやFACEBOOK等にもアップして、周辺の感想を得たりしたことも、見せる事への自信につながってきましたし、技術的な事以外の捉え方や考え方も変化があったようです。こうしたことは実際に制作してみないと得られない事ばかりです。表現の幅には限界がないので何処迄行っても無限大なのですが個人の時間には限界もあって、幾つか制作するテーマについては自分なりの制約を持ち始めました。テーマが難しい程、得られる物も多いので面白さもあり、作り上げて多くの人に見せたい気持ちも以前より強くなりました。さて次のテーマではどこまで表現できるでしょうか。
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作26
●ウェザリング表現3
今回は戦場のシーンを演出してみました。ウェザリングもかなり汚れた感じにしました。塗装が剥げ鉄錆が出て、またこすれて鉄の下地が見えてくるといった繰り返しで、スクラップ同然に見えるような老練さを演出してみました。模型のボックスアートイメージです。
今回は戦場のシーンを演出してみました。ウェザリングもかなり汚れた感じにしました。塗装が剥げ鉄錆が出て、またこすれて鉄の下地が見えてくるといった繰り返しで、スクラップ同然に見えるような老練さを演出してみました。模型のボックスアートイメージです。
2012/02/25
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作25
●ウェザリング表現2
ウェザリング表現を本格的に行なってみました。こうした処理は殆どやってこなかったのですが今回のスコープドッグでは必要不可欠の表現でもあったので、これを機に色々試行錯誤しました。ネット上でも同じような表現をしている作品を随分見ましたが、リアルなサビ表現というよりそれらしい表現と言う感じで違和感を感じる物が多く、今回のような実写に近い表現では工事現場で活躍している建機の汚れ・サビが最も参考に出来るウェザリングイメージに近い資料となりました。特に鉄のサビの出具合が微妙で、赤茶のサビが出過ぎるとスクラップにも見えてしまいそのさじ加減が難しい所です。しかし、決まりがある訳でもないので想定シーンが明確にあれば、おのずとサビ・汚れの出方が見えてきます。
2012/02/15
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作24
●ウェザリング表現1
次回バージョンのスコープドッグ予告ということもあり、「錆」バージョン作成しました。UVマップ開いてテクスチャを描くのは苦手なので(面倒です)…。ソリッドテクスチャを使って安易に作成しています。ですが、この方法かなり使えます。パッと見るとすごくリアルに出来、随分試行錯誤しましたがこの感じが良いようです。次回バージョンはこの方法以外も使いなるべくUVマップを使わない方法で制作します。
2012/02/12
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作23
●実写
「都内某所にスコープドッグ出現!…○□△にスコープドッグの実寸大ディスプレイがお目見えしました」というのは冗談ですが、実際の風景の中にスコープドッグが存在するとこんな感じでしょうか(横断歩道のお兄さんは、そこにいて偶然その方向を見ていたのです)。実写との合成ではキリヌキの貼り合わせのやりかたではないので幾つかの設定をクリアすれば、かなりリアルに出来ます。このバージョンであちこちの街中に登場するスコープドッグをやってみたいのですが、それはまたの機会に…。
2012/02/11
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作22
●全体画像 その7
キメポーズですね。「ワリャ!こっから先は通さへんど!通行禁止だっちゅうねん」とでも聞こえてきそうですが…。実際の風景写真と合成する場合は写真の方のアングル(パース)に合わせないといけないので、キメポーズのアングルも決まって来ますが、この画像ではうまいこと等身大の感じが出てかっこいい踏ん張り姿になりました。後ろの方では牛がのんびりと草を食(はん)んでいますが…(笑)。
2012/02/10
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作21
黄昏時
スコープドッグの屋外設定バージョンです。黄昏時のスコープドッグという設定です。水溜まりが反射面になって全体を絵的にしました。実はこの手法、昔勤務していた広告会社のクルマのカタログでよく使った手法です(水盤を作る)…(笑)。当時は今のようなデジタル技術が無かったので、実際に水を撒いて水盤を作る演出(クルマがベースに反射してカッコよく見える)をよくやりました。今ではその空間をデジタルで作っている訳です(笑)。ただ置くだけでも結構いい感じになるものですね(夕陽を入れる事で画面全体がドラマチックになります)。
2012/02/07
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作20
●全体画像 その5
ヘビィマシンガンを持った、最も定番のポーズです。最初はどの資料を見てもあったので、どうしてなんだろうと思っていました。このポーズはアニメの基本設定資料の最初に描かれていたんですね。ライフルを握るという簡単な動作にも思えますが、そのためには指の関節を一つ一つ動かさなければならないので非常に厄介です。今回の制作ではポージングを自在にするため、あるスクリプトを用いてインターフェイス上に左右に動かすと関節が曲がるスライダーをあちこちに設けました。そのおかげで正確な角度で何度でもシュミレーション出来るようになりましたが、それでも面倒ですね。キャラ物ではIKと呼ばれる設定が出来るのですが、こちらも動かすためにBORN(骨)を入れて設定するのですが、これもまた面倒です(笑)。
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作19
●各部ディテール その4 脚周り
当初内部構造を再現するには脚周りの構造が厄介と感じていたのですが、資料としたのが模型とムック本のイラストだったので、構造上、イラストに無理があった部分に関しては模型の形状で作モデリングしています。降着姿勢はイラストでは自由に描けても実際の3次元形状にするにはかなり無理があります。また実際に作って関節を動かしてみると、まだ不具合がありパーツがパソコン上では重なってもごまかせますが、光造形のような出力ではごまかせないので修正が必要な箇所がいくつかあります。
当初内部構造を再現するには脚周りの構造が厄介と感じていたのですが、資料としたのが模型とムック本のイラストだったので、構造上、イラストに無理があった部分に関しては模型の形状で作モデリングしています。降着姿勢はイラストでは自由に描けても実際の3次元形状にするにはかなり無理があります。また実際に作って関節を動かしてみると、まだ不具合がありパーツがパソコン上では重なってもごまかせますが、光造形のような出力ではごまかせないので修正が必要な箇所がいくつかあります。
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作18
●各部ディテール その3 腕周り
今回の制作では、ポージングをさせるためにスクリプトを使っています。特に指の動きは直接モデルを触りながら曲げたりするとポージングのたびに厄介なことになるのでインターフェイス上にスライダーを設け、レバーを左右にスライドするだけで正確な角度で曲がるようにしました。これは体全体に仕込んでいます。実はこのスクリプトは覚えるのにかなり時間を要しました。一昨年、約2ヶ月以上でしょうか…。マニュアルを見ながら、やっとの思いで初歩的な仕組みを理解したのですが攻略本らしきものも少なく苦労しました。「ソフトメーカーはもっと初心者に分かるようなマニュアルを作って欲しい!!!」と声を張り上げてしまいます。今回の制作では手の形状が模型(参考にした)に近いので、唯一作り直したい部分ではありますが前述のスクリプトを仕込んでしまったのと、左右両腕を作り直す事を考えると面倒じゃぁ〜…という事で却下。
今回の制作では、ポージングをさせるためにスクリプトを使っています。特に指の動きは直接モデルを触りながら曲げたりするとポージングのたびに厄介なことになるのでインターフェイス上にスライダーを設け、レバーを左右にスライドするだけで正確な角度で曲がるようにしました。これは体全体に仕込んでいます。実はこのスクリプトは覚えるのにかなり時間を要しました。一昨年、約2ヶ月以上でしょうか…。マニュアルを見ながら、やっとの思いで初歩的な仕組みを理解したのですが攻略本らしきものも少なく苦労しました。「ソフトメーカーはもっと初心者に分かるようなマニュアルを作って欲しい!!!」と声を張り上げてしまいます。今回の制作では手の形状が模型(参考にした)に近いので、唯一作り直したい部分ではありますが前述のスクリプトを仕込んでしまったのと、左右両腕を作り直す事を考えると面倒じゃぁ〜…という事で却下。
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作17
●各部ディテール その2 ボディ
ボディは、一見すると全てがフラットな平面で構成されているように見えますが、半分は緩やかな3次元カーブを描いています。全てがフラット状態のパネルの集合では痩せて見えてしまう事もあるのでしょうが、デザイン上安っぽい感じにならないようにする配慮とも思えます。しかしモデリングは厄介でした(笑)。
ボディは、一見すると全てがフラットな平面で構成されているように見えますが、半分は緩やかな3次元カーブを描いています。全てがフラット状態のパネルの集合では痩せて見えてしまう事もあるのでしょうが、デザイン上安っぽい感じにならないようにする配慮とも思えます。しかしモデリングは厄介でした(笑)。
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作16
●各部ディテール その1 頭部
制作13でも紹介しましたが各部のディテール画像をアップします。制作13とダブっている画像もありますが、ここにまとめます。まずは頭部です。アニメ上の設定と異なるとすれば、バイザーの上下開閉時には帽体と呼ばれる頭部にそってスライドするということですが、これは完全な半球状態でなければ出来ないので無理な設定という事になります。
制作13でも紹介しましたが各部のディテール画像をアップします。制作13とダブっている画像もありますが、ここにまとめます。まずは頭部です。アニメ上の設定と異なるとすれば、バイザーの上下開閉時には帽体と呼ばれる頭部にそってスライドするということですが、これは完全な半球状態でなければ出来ないので無理な設定という事になります。
2012/02/05
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作15
●全体画像 その5
スコープドッグの特徴でもある「降着姿勢」です。資料として発売されているスコープドッグの模型を作ったのですが、この降着姿勢のポーズをさせるためにはかなり複雑なパーツの構成になっていて、形状変形のアイデアもさることながら実際の模型金型にするデザイナーの方の苦労が見える素晴らしい機能です。
スコープドッグの特徴でもある「降着姿勢」です。資料として発売されているスコープドッグの模型を作ったのですが、この降着姿勢のポーズをさせるためにはかなり複雑なパーツの構成になっていて、形状変形のアイデアもさることながら実際の模型金型にするデザイナーの方の苦労が見える素晴らしい機能です。
「ATM-09-ST」型 勝手にリアル版制作14
●全体画像 その4
ようやくポーズらしいシーンにたどり着きました。「威風堂々」といった感じですがこんな感じのポーズ見たさにここまで作って来た感じですね。
設定としては室内のスタジオで撮影した感じにしています。
こちらは屋外シーン用のテスト版です。背景が入ってくるとグっとリアル感重感が増します。
ようやくポーズらしいシーンにたどり着きました。「威風堂々」といった感じですがこんな感じのポーズ見たさにここまで作って来た感じですね。
設定としては室内のスタジオで撮影した感じにしています。
こちらは屋外シーン用のテスト版です。背景が入ってくるとグっとリアル感重感が増します。
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